腸の働きとお通じのメカニズムについて

こんばんは，

親子で便秘に悩める元ナース，お通じママです。

これまで，腸内フローラと腸内細菌についてお話してきました。

＞＞詳しくは，「腸内フローラ」ってご存じですか?をどうぞ。

＞＞詳しくは，腸内細菌はどんなものなの?をどうぞ。

しかし，そういえば，腸（小腸や大腸）の働きについてお話していないと思い(^^;)

まずは，腸の働きからお話しないといけませんよね❗

それでは，以下の項目に沿って，私なりにまとめてみました✏

1. ＜腸とは＞
2. ＜お通じのメカニズム＞
3. ＜お通じが起こる3つのステップ＞

＜腸とは＞

腸とは，小腸と大腸に分かれているのは，皆様ご存じですよね。

ではここで，皆様に三択です☝

Q，腸（小腸＋大腸）の全長はどのくらいでしょうか?

1. 約2～3m
2. 約6～9m
3. 約15m以上

答えの前に，腸を図に示してみると…

それでは，正解の発表です‼

答えは，2，の約6～9mです。

小腸は約5～7m，大腸は約1.5～2mで，全長約6～9mなんです。

大腸に関しては，私たちの身長とほぼ同じ長さなんですね💡

しかし，長さには個人差があります。

簡単に働きをいうと，

小腸は，消化・吸収，大腸は排泄を担当しています。

口から入った食べ物は，食道から胃，そして十二指腸を経て，小腸のなかで必要な栄養素が消化・吸収された後，大腸に送り出されます。

大腸は，右下の盲腸から始まり，上行結腸，横行結腸，下行結腸，S状結腸，直腸と名前がついているんです。

図に示してみると…

そして，S状結腸の役目なのですが，

腸の運搬速度を加減するクッションの役目があります。

S状結腸はその名の通りS字形をしていますが，日本人のS状結腸は欧米人と比べてもはっきりとしたS字形をしているそうです。

＜お通じのメカニズム＞

栄養素が小腸で吸収された後，その食べ物の老廃物は約4～5時間ほどかけて大腸に運ばれます。

その時はまだ水分が多い状態なんです。

上行結腸→横行結腸→下行結腸と移動するにつれ少しずつ水分が吸収され，S状結腸へたどり着くころには固形の便になっていきます。

そうやって固形になった便は，最終的にはS状結腸にたまって，排便を待ちます。

胃に水分や食物が入ると，その刺激で大腸の蠕動（ぜんどう）運動が起こり，S状結腸まで来ていた便が，直腸に押し出されるのです。

脳に「排便したい」という信号が伝わると脳が便意を感じます。

直腸が収縮し，肛門の筋肉がゆるんで排便となるわけです。

フムフム，なるほどd(￣ ￣)

お通じのメカニズム，なかなかおもしろいですね。

移動しながら水分を吸収していき，便を作っていくなんて…

このように便を作っていく過程で，腸内細菌が活躍していくわけなんですね。

さらに詳しくお通じが起こる3つのステップについてお話します。

＜お通じが起こる3つのステップ＞

～第1のステップ～

胃に食物や水分が入ると，大腸の強い収縮運動，すなわち蠕動運動が起きます。直腸に便が移動する状態が起きます。

特に起こりやすいのは，朝食後～1時間以内，10～30分の持続時間といわれています。

～第2のステップ～

蠕動運動によって便が直腸に入ると，その刺激が脳に伝わり，便意が起こります。

～第3のステップ～

肛門に向かって便が押し出されると，腹圧がかかり直腸が収縮します。

さらに肛門括約筋が緩むことで，便は肛門から排出されます。

＜参考文献＞

1）山名哲郎　『スーパー便秘に克つ！』　株式会社文藝春秋，2012，p10～13

2）松生恒夫　『腸育をはじめよう！子どもの便秘を放置したらダメ！』　株式会社講談社，2013，p36，37

3）小林暁子・大手小町編集部　『これ効き！シリーズ　その手があったか！便秘を治す81のワザ＋α』　保健同人社，2010年，p98，99

4）石倉ヒロユキ　『ウサ子の祝便ノート』　株式会社地球丸，2006，p30，31

こうして，お通じができるわけなんですね💡

日頃，私たちは排便していますが，その仕組みについて勉強すると，なかなか興味深いなあと感じます。

＜腸とは＞からスタートし，＜お通じが起こる3つのステップ＞でゴールとなった今回のお通じの旅でしたが…（笑）

皆様は，楽しんでいただけたでしょうか⁉

またの機会を乞うご期待(^_-)

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